リウマチ,関節,診断基準

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関節の異常

関節の異常

ちょっと風邪をひいた際に発熱に伴って体の節々が痛むことがありますね。 このように関節の痛みは珍しい病気ではありませんが、やはりまず気になるのは「関節リウマチ」の心配でしょう。

関節リウマチのケースは、その異変は手指などの比較的小さな関節から始まります。 当初は、じっとしていれば痛みは激しいわけではなく物を持つ、関節を動かす、ねじる、などの動作をした時に、漠然とした痛みを感じます。 圧痛(押したり圧迫した時に感じる痛み)があるのも特徴的で、熱感を伴うこともあります。

初期の段階では、どちらかというと痛みより「はれ」や「朝のこわばり」が目立つことが多く、左右両方の関節に左右対称にあらわれます。 なぜ、朝に関節がこわばる訳は炎症によって、眠っている間に体液がたまり、むくむためと考えられています。

始めはなんとなく動かしづらいのですが、しばらく動かしていると、体液が移動するため、徐々にこわばりは治まり楽に動かせるようになります。 長い時間、椅子に座ったままでいるなど、関節を動かさずに過ごした後にも、同じようなことがみられます。 関節リウマチのケースは、朝のこわばりが1時間以上の長い時間続くことが大多数です。

関節リウマチの痛みやはれは、いつも持続してあるわけではなく、よくなったり悪くなったりを繰り返し、じわじわと進行します。 「今は痛くないが、以前はあった」というようなケースは、そのこともお医者さんに伝えるようにしてください。

関節リウマチの診断基準

関節リウマチの診断基準

関節の痛みを伴う病気は、関節リウマチに限らず、多種多様に存在するため、関節リウマチを診断するには以下のような基準(アメリカリウマチ学会による)が設けられています。

●リウマトイド因子が陽性である ●手のエックス線検査で異常がみられる ●3箇所以上の関節に腫れがある ●手首や手指の関節が腫れている ●関節の腫れが左右対称にみられる ●皮下にしこりがある ●起床時に関節のこわばりがある 以上のうち、症状に照らして4項目以上あてはまると、関節リウマチと診断されます。

ここにあるリウマトイド因子が陽性ということはつまり血液検査によるリウマチ反応が陽性、という意味合いを持ちます。 「リウマチ反応が出た」という言葉に敏感になってしまう方もいるかと思いますが、健康な方や、関節リウマチ以外の病気を持った方に陽性反応が出る可能性があります。

逆に、関節リウマチ患者でも10パーセント程の方は陽性にならないこともありリウマチ反応が陽性でも、即「リウマチである」というわけではありません。 診断の際に大事なのは、あらわれている症状です。

朝起きた時に手を広げようとしたらこわばった、肘の外側や後頭部、膝の前部などの皮膚の下に痛みのない小さなしこりがある、などの具体的な症状です。 上記7項目のうち、血液検査やエックス線検査結果以外の症状は、家庭での自己チェックもできますので、思い当たる症状があれば受診の際にお医者さんに伝えてください。

進行について

関節リウマチの進行

関節リウマチは、関節に慢性的な炎症が起こり、痛みや腫れが生じる病気で炎症が長引くと、関節周囲の骨や軟骨などが破壊されていきます。

【初期】: 関節を包む「滑膜」という組織に炎症が起こることから始まります。 炎症により滑膜が増殖し、厚く腫れ上がります。 関節液が大量にたまり始め、こわばりや痛み、熱感が現れ始めます。

【中等度】: 滑膜が増殖し、軟骨を侵食していきます。 関節周囲の筋肉が萎縮し始めますが、関節自体の変形は起こっていません。

【高度】: 軟骨だけでなく、骨まで侵食・破壊された段階で、筋肉の萎縮も進みます。 動きが悪くなり、関節にも変形が見られます。 骨と骨が噛みあわない「脱臼」が起こることもあります。

【末期】: 破壊が進み、骨と骨がくっついてしまいます。 痛みはやわらぎますが、関節はまったく動かなくなります。

このように、関節の破壊・変形が進行すると、その部位によって日常生活に不自由な面が出てきます。 しかし、薬物療法を早い段階から取り入れることにより、重症化する前に症状をやわらげられる症例も増加しています。 中でも特効薬とされる抗リウマチ薬ですが、効果が現れるまでに時間がかかるため、即効性のある非ステロイド抗炎症薬や、場合によってステロイド薬を併用して治療を進めます。

【初期】【中等度】の段階で薬物療法の効果が現れにくいケースは、滑膜切除術や人工関節術などの手術療法も選択肢に加えます。 手術によりリウマチ自体を治せるわけではありませんが、炎症の起きた滑膜を取り除くことで、進行性をある程度の期間沈静させることが可能となります。